フタル酸エステル分析を説明します

フタル酸エステルとは、フタル酸とアルコールが結合した化合物のことです。

主に工業の原材料に添加され、塩化ビニールなどプラスチックを柔らかくする用途に使われるため、PVC被覆ケーブルや被覆スリーブなどの配線部品、ゴムやテープ、フィルムなどあらゆる軟質樹脂部品に含まれています。フタル酸エステルは、発がん性、内分泌かく乱性、生殖毒性など人体への悪影響が指摘されており、ROHS規制の対象物質となる予定です。このため、代替品への移行が進んではいますが、あらゆる樹脂部品に含まれているため、電子部品の製造・販売・輸出には注意が必要です。

2019年7月22日よりフタル酸エステル類のうち4種類がROHS規制の対象となり、子供向けのおもちゃについてはすでに一部物質が、USA消費者安全改善法、厚生労働省告示第336号により規制を受けています。製品の製造元では製品にこのフタル酸エステル類が含有の可能性があるかどうかをしっかり把握する必要があります。従来のROHS規制物質の適合プロセスにフタル酸エステル分析を加えて管理していかなければなりません。

又、購入部材の評価・管理だけではなくて、製造工程でもこのフタル酸エステル類が使用されていないか見直して、製品への混入を確実に防ぐ必要があります。このためフタル酸エステル分析は非常に重要な評価プロセスとなります。フタル酸エステル分析は専門の分析センター、分析業者で行っており、スクリーニング分析・精密定量法などにより分析し、分析報告書を発行してもらえます。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *