フタル酸エステル分析の必要性

フタル酸エステルとは、汎用可塑剤といわれるカテゴリの物質で、簡単に言って各種のプラスチックをやわらかくするために使われるもので、多くのプラスチック製品に配合されています。

これを配合することで破損しやすいプラスチックの寿命を上げることができるため、広く利用されています。しかし、近年フタル酸エステルには発ガン性があることが報告されており、EU圏を中心に規制が厳しくなっています。特に玩具など子供が触れる可能性の高いものに利用することは禁じられるようになっています。

もちろんそれ以外の物質にも利用限度が定められており、これを含む製品を廃棄する際は、環境を汚染しないよう、規定に沿って廃棄することが求められています。こうした事情から、近年はフタル酸エステル分析のニーズが高まっています。企業では様々なプラスチック部品を利用しますが、例えば過去規制の設けられていない時期の部品を処分しなければならない場合、資料を確認しただけでは、現在の基準で禁止されている物質が含まれているか判断できないこともあります。

そのような場合、外部の分析機関を用いて対象品にフタル酸エステル分析を行い、これが含有されていないかを明確にして、以後の取扱い方法に反映させなくてはなりません。フタル酸エステルは含有量がわずかなうえ、移行性(接触による拡散のしやすさ)が高い物質のため、正確なフタル酸エステル分析を行うには、実績のある分析機関に相談し、サンプルの取扱い方法からレクチャーを受けながら実施するのが望ましいでしょう。

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