フタル酸エステル分析について

フタル酸エステルと言う物質は、プラスチックの可塑剤として利用される事の多い物質です。

食器などのプラスティックから、もしこのフタル酸エステルが浸出して人体に摂取された場合には、肝臓や腎臓に障害を与える可能性が指摘されています。毒性そのものは、PCBの1/15~1/20程度で比較的低毒性ですが、プラスチックは日常的に接触する機会が多く、また発ガン性も疑われるとして、汚染物質の1つとして注目・懸念される様になって来ました。

こうした毒性があるフタル酸エステル類をプラスチックの可塑剤等で使用する事に対して、子供が口に含んだり舐めたりする恐れのある玩具類や食器類への使用について、各国では規制を行っています。また若干の水溶性があるため、環境汚染の観点からの規制も強まっており、RoHSにおいてもフタル酸エステル類の4物質が追加され、RoHS規制物質が6物質から10物質に改定されます。

規制により使用が全面禁止される玩具類やRoHS規制に関連する電気・電子機器においても、フタル酸エステル類が含有していない事をフタル酸エステル分析によって証明・管理する事が必要となります。このフタル酸エステル分析の方法としては、不溶性ポリマーの場合にはソックスレー抽出GC/MS法が採られ、可溶性ポリマーの場合には超音波抽出GC/MS法と言う分析方法が採られます。上記のフタル酸エステル分析の分析ステップが煩雑である事もあり、専門の分析機関に依頼して実施される事が多く、RoHS規制の改定施行の期日が迫っている事もあり、依頼が殺到している状況です。

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